尾瀬にある日本百名山のひとつ、東北最高峰の火山・燧ヶ岳登頂を目指して

ゴロ石・沢渡り・ガレ場・直登・森林限界。標高2,356mの燧ヶ岳登山は、本格登山の雰囲気あるハイキング。長い時間になりますので多少の体力と、迷いやすい場所・クマ出没・雷など、ガイドまたは経験豊富な方の同行をおすすめします。
頂から尾瀬全体を見下ろす景観は、登頂の達成感・感動を倍増!

夏がくれば思い出す~遥かな尾瀬へハイキングに出かけましょ♪

尾瀬ハイキングマニュアル

背景画像:御池からの燧ヶ岳登山途中の熊沢湿原あたり(By Qwert1234 CC-BY-SA 3.0 JP)

燧ヶ岳 日帰り登山

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尾瀬にある日本百名山のひとつ、東北最高峰の火山・燧ヶ岳(標高2,356m)。
尾瀬全体を見下ろす頂からの景色は、登頂の達成感を倍増させてくれます。

最短ルートで燧ヶ岳登頂燧ヶ岳登山についても参照ください。)

ハイキング難易度:3 歩行時間:6.5時間・10.4km 標高差:約860m

御池から燧ヶ岳登頂 コースマップ
御池スタート 区間標準 距離km しばし木道の後、俎嵓まで延々急な登り
広沢田代 1:00 1.6 池塘がいくつか点在する細長い湿原。初夏から夏は沢山の花、秋は草紅葉を楽しめます。
熊沢田代
標高1,950m
0:50 1.5 視界が開け、大きな池塘が見えたら熊沢田代です。正面に燧ヶ岳に続く木道が美しく見えます。
俎嵓
標高2,346m
1:40 1.7 直登・幾つもの沢越え・ガレ場と本格的な登山ルートが続き、森林限界の印・ハイマツ林を越えたら俎嵓山頂。
越後や会津の山々が一望でき、ミノブチ岳の向こうに尾瀬沼も望めます。
柴安嵓
標高2,356m
0:40 0.8 燧ヶ岳最高峰・柴安嵓へは一度鞍部へ下りてまた登る往復40分。頂からは尾瀬ヶ原~至仏山がクッキリ。
熊沢田代 1:10 1.7 熊沢田代まで迷いやすいので十分に注意してください。
御池 1:20 3.1 広沢田代を通って下山。
合計 6:40 10.4  

燧ヶ岳 By Qwert1234 CC-BY-SA 3.0 JP

尾瀬への会津側の入山口・御池から一直線に燧ヶ岳登頂を目指します。
5ツあるピークのうち、最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)へ登頂し、逆コースを戻れば距離・所要時間共に最短。
御池ロッジでお風呂に入って疲れを癒してお帰りください。
途中に休憩所・山小屋・トイレはありません。(但し、燧ヶ岳北側は特別保護区外。やむを得ない時は…)

大江湿原・尾瀬沼を回って燧ヶ岳3ピーク登頂燧ヶ岳登山についても参照ください。)

ハイキング難易度:3 歩行時間:7.5時間・14.3km 標高差:約860m

大江湿原・尾瀬沼を回って燧ヶ岳3ピーク登頂コースマップ
沼山峠バス停スタート 区間標準 距離km 最初は原生林の木道・階段・登り坂
沼山峠展望台 0:20 0.7 山間に尾瀬沼を望めます。
大江湿原
小渕田代分岐
0:30 1.6 花の湿原・大江湿原をゆっくりと楽しめます。
ビジターセンター 0:30 1.0 ビジターセンター・山小屋で食事・休憩・トイレ可。
ミノブチ岳
標高2,234m
2:40 4.9 4ツの燧ヶ岳への登山ルートの中では最も緩やかで登りやすい長英林道(燧新道)。深い樹木の茂る道中ポカリ開けケルンのある場所がミノブチ岳ピーク。尾瀬沼が眼下に望めます。
俎嵓
標高2,346m
0:20 0.5 森林限界の印・ハイマツ林を越えたらあと少しで俎嵓山頂。越後や会津の山々が一望できます。
柴安嵓
標高2,356m
0:40 0.8 燧ヶ岳最高峰・柴安嵓へは一度鞍部へ下りてまた登る往復40分。頂からは尾瀬ヶ原~至仏山がクッキリ。
熊沢田代 1:10 1.7 ガレ場・幾つもの沢越えと本格的な登山ルートを下ります。熊沢田代まで迷いやすいので十分に注意。
広沢田代 0:35 1.5 池塘がいくつか点在する細長い湿原。初夏から夏は沢山の花、秋は草紅葉を楽しめます。
御池 0:45 1.6 ゴロ石・朽ちた木道の急坂を下れば御池駐車場。
合計 7:30 14.3  
1/25,000地形図とコンパス必携

1/25,000地形図とコンパス必携

逆回りで御池からスタートしても合計タイムはほぼ同じ。
沼山峠→御池のバス時刻を気にしなくて良いこと、クタクタになる前に大江湿原や尾瀬沼周辺を楽しめる点、御池より160mほど標高の高い尾瀬沼からスタート、って事でこの周り順が良いかと。
長英林道に入ったら、御池まで休憩所・山小屋・トイレはありません。(但し、燧ヶ岳北側は特別保護区外。やむを得ない時は…)

燧ヶ岳登山は、長い時間の登山になるため多少の体力が必要です。
途中コースを見失いやすい場所もあるので、地形図とコンパスが必要です(地図を読むスキルも)。
頂上付近は雷にも注意が必要ですし、日没を考慮、月の輪グマ出没など、注意点多々あり。
登山経験者やガイドと同行なら安心。小学生(高学年)でも登れる山ですよ。