燧ヶ岳は至仏山と並んで尾瀬を代表する山。東北以北では最高峰(2,356m)の火山

尾瀬にある日本百名山のひとつ燧ヶ岳(ひうちだけ)
東北以北で最高峰(2,356m)の火山で、柴安嵓、俎板嵓、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5山から成ります。
尾瀬沼から登ると俎板嵓(まないたぐら2,346.0m)へ、尾瀬ヶ原から登ると柴安嵓(しばやすぐら2,356m)へ最初に登ることになります。

夏がくれば思い出す~遥かな尾瀬へハイキングに出かけましょ♪

尾瀬国立公園ナチュラルパークハイキングマニュアル

背景画像:草紅葉と燧ヶ岳(By Qwert1234 CC-BY-SA 3.0 JP)

燧ヶ岳(ひうちだけ)登山は標準7時間

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尾瀬ヶ原からも尾瀬沼からも良く見える、東北最高峰の山・燧ヶ岳。
4ツの登山ルートがありますが、どれも急斜面・ぬかるみ・沢越え・ガレ場など難易度が高かったり、迷い易いコースだったり。
いずれも登り標準4時間・下り標準3時間前後なので、ある程度の体力も必要になります。

4ツの登山ルート・登れるピークは 柴安嵓・俎板嵓・ミノブチ岳

燧ヶ岳へり登山ルートは4ツ

燧ヶ岳へり登山ルートは4ツ。柴安嵓~俎板嵓は300m・20分:△登り・▼下り

燧ヶ岳の5ツのピークのうち、登頂できるピークは3山。それぞれの視界・景観をそれぞれが邪魔する形になるのが面白さの一つです。
また、日帰りで登頂を目指すなら、必然的に尾瀬外からの登山口・御池(または沼山峠)からという事になります。

温泉小屋からの登山ルート、見晴十字からの登山ルートは現在は閉鎖されています。
御池岳は約500年前の噴火で出来た溶岩ドームで地図上に名前の記載はありません。
また、赤ナグレ岳へは道がありません。無理矢理踏み込んで自然を壊さないように。

ハイキング気分で目指すなら、山小屋に泊まって翌朝一番からアタック。

燧ヶ岳、俎嵓から山頂の柴安嵓

燧ヶ岳、俎嵓から山頂の柴安嵓(By Qwert1234 CC-BY-SA 3.0 JP)

登山の経験が豊富な方なら、会津側からの入山口・御池(みいけ)、または沼山峠からのアプローチなら日帰りで登頂も可能です。

ハイキングの延長感覚で登頂を目指すなら、見晴十字近辺、または尾瀬沼近辺の山小屋へ1泊し、翌朝一番からアタックすることをおススメします。
登山口へ近いこと、食料や水分を十分に山小屋で調達できること、当日の天候を確認してから出発できること、小屋のオヤジに注意点などアドバイスがもらえること、上手く行けば山小屋で同じ目的の方と出会うやも知れません。
午前中に登頂、お昼は下山してランチタイム。

可能な限り登山ガイド、または準じる上級者と入山されることをお勧めします。

多く語らずとも「燧ヶ岳へ登りたい!」って考える方なら、ある程度の経験と技量はお持ちかと思います。しっかり計画・装備を整えてお楽しみください。
逆に、ご自身を含む同行者に1/250,000地形図を読むスキルが無いレベルなら、燧ヶ岳登山はあきらめるか、ガイド同行で行きましょう。
登山はあくまでも自己責任。天候や体調にも十分気をつけて。

ハイクの服装・持ち物

イメージは東京より「15℃」寒く「10℃」涼しい感じ。