鳩待峠からの日帰りハイキングコース 花の宝庫・至仏山、天上の楽園・アヤメ平

鳩待峠からは多くのハイカー向かう尾瀬ヶ原ではなく「花の宝庫・至仏山」への登山や、「天上の楽園・アヤメ平」も日帰りでハイキングが可能です。二度目の尾瀬なら、人とはちょっと違うハイキングコースもアリですね。

夏がくれば思い出す~遥かな尾瀬へハイキングに出かけましょ♪

尾瀬ハイキングマニュアル

背景画像:タテヤマリンドウ©桧枝岐村

鳩待峠から歩く日帰りハイキング

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尾瀬ヶ原へ一番近い入山口として多くのハイカーが利用する鳩待峠。
花の宝庫・至仏山、天上の楽園・アヤメ平へのアプローチに最適です。

花の宝庫・至仏山は7月1日解禁!至仏山登山のルール・マナーも参照ください。)

ハイキング難易度:3 歩行時間:6.5時間・11.0km 標高差:約820m

至仏山へのハイキングコースマップ
鳩待峠スタート 区間標準 距離km 最初はブナ林の軽い下りから
山の鼻 1:00 3.3 山小屋・ビジターセンターで食事・休憩可。この先鳩待峠までトイレがありません。
至仏山山頂 3:00 3.0 研究見本園をチラ見してから行くのも良いですね。
森林限界を越え、途中に高天原・花畑。
標高2,228m・至仏山山頂は360°の大パノラマ。尾瀬ヶ原・燧ケ岳をはじめ、会津駒ヶ岳ほか、天候次第で富士山も見えます。
小至仏山山頂 0:40 0.6 稜線を進み小至仏山・標高2,149m登頂
オヤマ沢田代 0:30 0.4 下山途中、森林の中に現れる湿原
鳩待峠 1:10 3.4 ブナの原生林を1時間で鳩待峠
合計 6:20 10.7  

日本百名山・花の宝庫至仏山

蛇紋岩という植物の成育にあまり適さない地質から、森林限界が低い至仏山。
そのため、標高1,700m程より上部は珍しい高山植物の宝庫。多くの花の写真が好きなハイカーが訪れます。
山の鼻からの標高差は820m余りなので、健康な成人なら十分に制覇できる山ですが、滑りやすい岩質、遅くまで雪が残るなど、多少の経験、またはハイク・登山上級者とご一緒にお楽しみください。
(雪が無くなり、天候の安定する8月以降は難易度が下がります。)

天上の楽園・アヤメ平へも鳩待峠からがイイんです。

ハイキング難易度:2 歩行時間:7.5時間・18km 標高差:約570m

アヤメ平へのハイキングコースマップ
鳩待峠スタート 区間標準 距離km 急坂・泥濘、熊笹に覆われた所も。
横田代 1:30 3.3 標高1,880mにある湿原の春は遅く、秋は早い。振り返ると至仏山。その時そこには多分あなたしか居ません。
中原山山頂 0:35 1.6 尾根道を進むと標高1968.8m山頂。
コース中の最高所ですが、景色は・・・
アヤメ平 0:20 0.4 広々とした草原の稜線は空!まるで空中に浮かんでいるよえにも見え、360°のパノラマが広がる「アヤメ平」。ここも多分あなたしか居ません。
富士見峠 0:20 1.0 山小屋で食事・休憩・トイレ可。
竜宮十字路 2:00 4.2 ブナ原生林の茂る長沢新道を通り竜宮へ。
山小屋で食事・休憩・トイレ可。
牛首分岐(三又) 0:45 2.2 尾瀬ヶ原・湿原を爽快ハイキング。
山の鼻 0:55 2.2 山の鼻~牛首分岐間は、往復共に多少混雑することも。
鳩待峠 1:20 3.3 最後は標高差約200mの軽い登り。
合計 7:45 18.2  

 

天空の楽園アヤメ平

スタートは鳩待山荘裏の急階段。中原山まで急坂・木の根・泥濘など足元の悪い場所や背丈ほどの熊笹に覆われた所もあるワイルドな路。
標高の高い横田代・アヤメ平は、尾瀬ヶ原などと比べて春は遅く、7月初旬も雪が残っていたり、秋は早々に紅葉が始まります。
恐らく鳩待峠をスタートしてから竜宮十字路までの間、ほとんど誰にも会わないほど静かなハイキングになると思いますが、短い夏を一気に咲き競う花と、雲上のパノラマ。訪れる価値が高く、マニアックに人気のコースです。

鳩待峠は人気の尾瀬ヶ原へ最も近い、尾瀬の西南に位置する入山口。
二度目、三度目の尾瀬なら、前回とは違ったコースを歩いてみませんか?また違う尾瀬に出会えること請け合い♪